考察:阿波三国説(上)
考察:阿波三国説(中)
えと、最終回は妄想全開なのでご注意ください(笑)。
古代、律令制で中央政府と地方との連絡・通信のために設けられた交通制度。諸道の30里(約16キロ)ごとに一駅が置かれ、官吏や使者に馬・食糧を提供した。
そしてワタクシめが、この美馬国(?)で最重要と「現在」考えておりますのが、ここでございますです。
天都賀佐比古神社(あまつかさひこじんじゃ)
玄松子の記憶
まあ、こんなトコになるんですが、一旦スルーしておきます。
ちなみに御祭神は「天太玉命」でございます。
さらに大正四年発行の「美馬郡郷土誌」によれば「轟大明神」として記載され。
ならばこの主は、級長津彦命 級長津姫命に繋がる系統であるか、級長津彦命 級長津姫命を崇敬する一族ということになりましょう。
追加
『日本書紀』一書六では、伊弉諾尊の吹き払った息が風神、級長戸辺(しなとべ)命となり、その別名を級長津彦(しなつひこ)命としている。「級長津彦」の方はヒコとあるので、『古事記』と同じく男神であるが、「級長戸辺」のベは女性を意味する語と解されるので、女神と考えられる。
なので
賀茂真淵の説として、本来は男女一対の神であり、それが同一の神とされるようになったとしている。(と言う説もある)
イザナギとイザナミの間に生まれた神をおおざっぱな一覧としておきますと
大事忍男神(おほことおしをのかみ)
石土毘古神(いはつちびこのかみ)
石巣比売神(いはすひめのかみ)
大戸日別神(おほとひわけのかみ)
天之吹男神(あめのふきおのかみ)
大屋毘古神(おほやびこのかみ)
風木津別之忍男神(かざもつわけのおしをのかみ)
大綿津見神(おほわたつみのかみ)
速秋津比古神(はやあきつひこのかみ)
速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)
志那都比古神(しなつひこのかみ)
久久能智神(くくのちのかみ)
大山津見神(おほやまつみのかみ)
鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)
鳥之石楠船神(とりのいはくすぶねのかみ)
大宜都比売神(おほげつひめのかみ)
火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)
金山毘古神(かなやまびこのかみ、イザナミの吐瀉物から生まれる)
金山毘売神(かなやまびめのかみ、イザナミの吐瀉物から生まれる)
波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ、イザナミの大便から生まれる)
波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ、イザナミの大便から生まれる)
彌都波能売神(みつはのめのかみ、イザナミの尿から生まれる)
和久産巣日神(わくむすひのかみ、イザナミの尿から生まれる)
などがいわゆる兄弟姉妹神です。
阿波でよく見かける(笑)神様で言えば
久久能智神(くくのちのかみ)
大山津見神(おほやまつみのかみ)
鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)
大宜都比売神(おほげつひめのかみ)
が挙げられますね。
他の神様が阿波で祀られていないわけじゃないんですよ。(マニア対策(笑))
無論、イザナミ命が近所に祀られていることは言うまでもありませんが、今回は省略させていただきます。
さて、もう一度「徳島県博物館紀要」よりですが
この一族についても考察(妄想)してみれば。
・「段の塚穴古墳」から「郡里廃寺跡」を作った氏族は「佐伯氏」であるとの説もある。
・「忌部山古墳」様式と「ほぼ」似ている、しかし全国に例はない。
・強大であるにもかかわらず「忌部山古墳」一族、つまり「天日鷲命」一族と争った形跡もない。
・西荒川の天都賀佐比古神社、御祭神は「天太玉命」。父親は「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」
「天忍日命」
これを以って阿波三国説の考察終了とさせていただきます。