付いてきてくださいね。
これから数度、このような形の前置きを書いて、それから本題をまとめます。
訳がわかんないと思いますが、最後にはまとまる予定ですので、是非ともお付き合い願います。(そのくらい掛けないと、自分でも収拾がつかないのよ〜)
さてと、
「大宜都比売は二度死ぬ」です。
いわゆる古事記に書かれるところの「オオゲツヒメ」は
オオゲツヒメ(オホゲツヒメ、オオゲツヒメノカミ、大宜都比売、大気都比売神、大宜津比売神、大気津比売神)は、日本神話に登場する女神。
名前の「オオ」は「多」の意味、「ゲ」は「ケ」の食物の意味で、穀物・食物・蚕の女神である。
『古事記』においては、国産みにおいて伊予之二名島(四国)の中の阿波国の名前として初めて表れる。その後の神産みにおいてイザナギとイザナミの間に生まれたとの記述がある。阿波国の名前が大宜都比売とされていることについては、阿波を穀物の「粟」に掛けただけの後附けともされるが、逆に穀物神の大宜都比売が祀られていた国であるからアワの国と呼ばれるようになったとする説もある。
高天原を追放されたスサノオは、空腹を覚えてオオゲツヒメに食物を求め、オオゲツヒメはおもむろに様々な食物をスサノオに与えた。それを不審に思ったスサノオが食事の用意をするオオゲツヒメの様子を覗いてみると、オオゲツヒメは鼻や口、尻から食材を取り出し、それを調理していた。スサノオは、そんな汚い物を食べさせていたのかと怒り、オオゲツヒメを斬り殺してしまった。すると、オオゲツヒメの頭から蚕が生まれ、目から稲が生まれ、耳から粟が生まれ、鼻から小豆が生まれ、陰部から麦が生まれ、尻から大豆が生まれた。 wikipediaより
とあります。
この「スサノオ」が「オオゲツヒメ」を斬り殺すところを古事記に求めますと
又食物乞大氣都比賣神。爾大氣都比賣。自鼻、口及尻。種種味物取出而。
種種作具而進時。速須佐之男命立伺其態。爲穢汚而奉進。乃殺其大宜津比賣
神。故所殺神於身生物者。於頭生蠶。於二月生稻種。於二耳生粟。於鼻生小豆。
於陰生麥。於尻生大豆。故是神産巣日御祖命。令取茲。成種。
そこでオホゲツ姫が鼻や口また尻しりから色々の御馳走を出して色々お料理をしてさし上げました。この時にスサノヲの命はそのしわざをのぞいて見て穢いことをして食べさせるとお思いになつて、そのオホゲツ姫の神を殺してしまいました。殺された神の身體に色々の物ができました。頭に蠶(かいこ)ができ、二つの目に稻種(いねだね)ができ、二つの耳にアワができ、鼻にアズキができ、股の間にムギができ、尻にマメが出來ました。カムムスビの命が、これをお取りになつて種となさいました。
この「古事記」の記載に対して「日本書紀」ではどう書かれているかと見れば、「オオゲツヒメ」は記載されておらず、「ツキヨミ」尊が「ウケモチ」神を斬り殺す話となっています。
既而天照大神 在於天上曰 聞葦原中國有保食神 宜爾月夜見尊 就候之 月夜見尊 受勅而降 已到于保食神許 保食神 乃廻首嚮國 則自口出飯 又嚮海 則鰭廣鰭狹亦自口出 又嚮山 則毛麁毛柔亦自口出 夫品物悉備 貯之百机而饗之 是時 月夜見尊 忿然作色曰 穢哉 鄙矣 寧可以口吐之物 敢養我乎 廼抜劒撃殺
天照大神はツクヨミに、葦原中国にいるウケモチという神を見てくるよう命じた。ツクヨミがウケモチの所へ行くと、ウケモチは、口から米飯、魚、毛皮の動物を出し、それらでツクヨミをもてなした。ツクヨミは汚らわしいと怒り、ウケモチを斬ってしまった。
とあります。
見比べてみると、どうみても同じ内容。
ということは、まあ、「大氣都比賣神」と「保食神」は同一の神とみてもいいんでしょうね。他の方も、こう仰る方がたくさんおりますので(笑)
ならば
「速須佐之男命」と「月夜見尊」はどうなのか?
同一神なのか?
「そんなバカなことを言うんじゃない」って叱られるんですかね。
そこでお目にかけるのがは、代々上山村(現在の神山町)上分の庄屋を務めた粟飯原家に伝えられた「粟飯原家文書」中の「粟国造粟飯原家系図」翻刻図。
遠祖は粟国造であった粟凡直であると記されている、貴重文書です。
(誰かが、ボクが出さないと後出せないなんて
右下のあたりを見ていただくと
通常は天照大神(天照大御神・あまてらす)の弟神にあたり、素戔嗚尊(建速須佐之男命・たけはやすさのお)の兄神にあたるとされている「月夜見命」がこの系図内では「建速須佐之男命」と同一とされています。
そして、その神は「粟国造粟凡直(あわのくにのみやつこ あわのおおしのあたい)」等は此の大神の御末系であるとされています。
さあ、眉に唾つけて出発進行!
只ではすませませんぜ(笑)
(次はいつになるかわかんないけどネ)