2011年4月16日土曜日

命の水

それにしても原発も被災地の救援も全く進まない。誰が悪いんだ?
原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」
陳謝されてもなぁ・・・謝るべき人間は別の人でしょう。
それと、復興支援については、こういう風にやれば?
南相馬の町工場、浄水器を大量受注 オマーンの取引先が支援


という訳で(どういう?)
名東郡佐那河内村「仏現山徳円寺」に行ってきました。


石楠花の寺として知られる徳円寺の境内、特に前面の断崖、峭壁(俗に壁ヶ嶽という)に自生する石楠花は、樹齢120年を越えるものも多く、数百本に及ぶ老樹や幼木をとりまぜて、開花時は実に比類稀なる壮観な景色で、浄土院寺院にふさわしい極楽浄土の景観を呈する。
寺院は嵯峨川の上流海抜700mの高さにあり、最近は村の産業と観光を兼ねた道路開発により、大川原高原=杖立峠=徳円寺=嵯峨峡のルートの中で、名勝として脚光を浴びている。開花時(5月上旬)には、特に大勢の観光客で賑わいをみせている。
この寺院は、江戸時代の後期である文政(1818~29)年間に、徳円上人が開基したことによる。上人は文化13年(1816)阿波に流下、鳴門の飛鳥阿南市伊島のそとば嶽、美馬郡高越山の天狗嶽で別修行勤業ののち、後嵯峨の地に入り壁ヶ嶽に諸仏の示現を感得した。そして、不思議の奇瑞(めでたいことの前兆としての現象)にうたれ、この地を終焉の場所と定めたといわれている。
文政7年(1824)信者が協力して寺院を建立し、仏現山徳円寺となった。

佐那河内村ホームページより

場所はここなんですが、嵯峨天一神社からまっすぐ走ってあとは看板をみつけながら
進むと着きます(うわっ、いいかげん)徳島市からだと40分ぐらいは充分かかります。
ちょっと距離は伸びますが、大川原高原へ行く道の方が走りやすいかもしれません。



より大きな地図で 徳円寺 を表示

で、石楠花(しゃくなげ)が咲いてるかなと期待してたんですが、ちょっと早すぎたようで、5月初旬から中旬ぐらいが盛りのようです。
広い駐車場に車を置いて歩いていきます。
なんか雰囲気が高越寺の駐車場からの参道に似てません?(ここだけですけど)
これが駐車場から見た風景です。「壁ケ岳」「杖立山」を望みます。
佐那河内は行きたい場所がてんこもりなんですが、まだ少ししか廻れておりません。
あそこも、あそこも、あの場所もまだなんです。
石楠花(しゃくなげ)はまだぜーんぜん咲く気配もなかったでございます。
で、徳円寺の境内へ。
開祖、徳円上人宝塔
阿弥陀堂でございます。
由来記には、徳円上人は鳴門、阿南市伊島、山川町高越山などで、遭難した人々を
弔う為の勤行衆生救済のための祈願を一心に続け人々の尊崇を集め、佐那河内嵯峨谷
奥の壁ヶ嶽に登った際に諸仏の顕現を見それに良縁を感じ当地を終焉(縁)の地と
定めた、とあります。
高越寺参道に似てるのはあえて似てる地を選んだのかな、なんて思ってしまいます。

今回のもう一つの目的がこれ、「命の水」です。
わたくしめの性格の悪さが直るように、いただきに参りました(うーむ)
下にありますように、天保年間不治の悪病が流行した際に、徳円上人が祈願水で、村民が
顔や手足を洗うと病が治った事から、命の水と名付けられたそうです。
これはぜひとも不治の悪病に罹った政界の方々に使っていただきたいものです。

一応ここは浄土宗の寺院となっておりますが、ちょっと怪しげな祠なども見受けられます。
また、巨石の前に観音菩薩、普門示現三十三体が。
普門示現って 法華経「観世音菩薩普門品第二十五」に出てくるんですよね。
仏教には疎いんでよく分らないんですが、浄土宗で法華経の普門示現を祀って
いいんですかね?
この巨石が怪しい?ここは巨石ばっかなんです。
今度は石楠花が満開の頃に来たいんですが、大体タイミングを逸してしまうんです(笑)
ま、水は汲みにくるかもしれませんが。
それとも別の何かを調べに、ってか?


古人無復洛城東        古人また洛城の東に無し
今人還対落花風        今人還(かえ)って対す落花の風
年年歳歳花相似        年年歳歳花あい似たり
歳歳年年人不同        歳歳年年人同じからず

唐詩選

6 件のコメント:

  1.  徳円寺へは何度も行きましたが、いまだにシャクナゲの見頃に当ったことがありません。5月の初めあたりが見頃ですかね。
     シャクナゲの時期には、一方通行になると思います。嵯峨川から上がって行く道は使えず、大川原高原から下ってくる道を使うようです。道幅が狭いので、こうしてくれた方が安心です。

     徳円寺の「命の水」はミネラルがほんどない超軟水で沢の水そのものということで、珍しいそうです。コーヒー、お茶にはとても良いと思います(^ω^;)(;^ω^)

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  2. to カルロス さん
    大川原高原には何度も行って、途中に徳円寺への道があるのは知ってたんですが行ってみたのは今回が始めてです。
    シャクナゲはやはり5月初めから中頃までのようです。
    >シャクナゲの時期には、一方通行になると思います。
    情報ありがとうございます。
    確かに嵯峨川から上がって行く道は狭くて対向車がくればちょっと困りますね。もう一度行く時には大川原高原の方から行くようにします。
    命の水は明日コーヒーで試してみます。

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  3. イコピコのひとりごと2011年4月18日 10:55

    ぐーたら先生。こんにちは。(ぺこり)
    いろんな所へ行けていいですね!
    さて、
    >普門示現って 法華経「観世音菩薩普門品第二十五」に出てくるんですよね。
    仏教には疎いんでよく分らないんですが、浄土宗で法華経の普門示現を祀って
    いいんですかね?

    ・・いいんですよ。(笑)
    「感無量寿経」という経典があります。
    このお経は、浄土宗の根本聖典のひとつなのですが、
    阿闍世(王)が友人である提婆達多にそそのかされて、
    (こいつは釈迦の弟子だったけど裏切った奴です)
    親父の王が幽閉されてしまった。お妃の韋提希もまた
    幽閉され、自分自身が凡夫であることに悟る。
    韋提希は、釈迦仏に懇願すると、釈迦仏の神通力に
    よって、極楽世界や阿弥陀仏、さらに「観音菩薩、勢至菩薩」の両菩薩を観想する「13の観想法」を体得したのです。阿闍世(王)がキーマンですね!

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  4. to イコピコのひとりごと さん
    いつもながら、深い知識に感服いたします。
    それにしても仏教は奥も間口も広いですね。
    そのエピソードは手塚治虫の「ブッダ」になかったですか?

    ところで(笑)今回の記事は人気が無さそうなんでそっと書いておきますが
    帝釈天とか梵天の「天」の原語は「deva」なんですが
    (インド・ヨーロッパ原語、共通の起源です)
    これはラテン語の「deus」と同義です。
    室町時代にキリスト教が入ってきて、「deus」は提宇子(だいうす)と訳されました。そして「提婆達多」はヨーロッパでは「devadatta」と書かれます。
    「deva-datta」→「deus-datta」なのです。
    つまり「提婆達多」は「提宇子(デウス)」だったのです。

    いやぁ、知ったかぶりで失礼しました。

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  5. お蔭様で、又一つ徳島を廻れました。
    出来ることなら是非とも...
    「石楠花」の見事なところをお願いしたいと思います。
    先日こちらも「不二の水」に会いましたが、
    ぐーたらさんの水の話を忘れていてペットボトルも何もなく、
    その場で飲んだだけなんで、味比べとは行きませんでした。

    話変わりますが、イコピコさんとの遣り取りはもの凄いですね。
    お二人とも、こんな事スラスラと書けるなんて、
    ちょっと畏れ多いです。

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  6. to 猫の兄弟 さん
    そうなんです、ちょっと早すぎるかなと思いながら行ってみれば、やはり早すぎてしまいました。嫁さんも連れて行ってたんですが、石楠花ってどれ?などとなじられる始末です。捲土重来を期すと言う事で。

    ところで(笑)イコピコさんは本物ですけど、ワタクシなんかはホントに受け売りばっかりで碌なもんじゃないです。
    知らない事は書かない、知ってる事は偉そうに書く。
    これですよ(笑笑笑)

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