2012年6月15日金曜日

葆光(ほうこう)

世間では高橋容疑者逮捕の話題で持ち切りでございますが、そんな事は上の空で
こんなブログをシコシコ書いております。

ところで神山にある「悲願寺」ご存知ですか?
(神山町商工会からのパクリ画像)

あるいは卑弥呼の居城であるとの説もある、あの「悲願寺」ですが、ここの高灯籠には
三枚の古い木製の額が掲げられていて、それには「虚」「葆光」「空」という文字が
記されております。

で、怪しいので有名なのが(笑)この「葆光」の文字ですが、これも一説によれば
「虚」「葆光」「空」をつなげて読めば「偽りによって光をつつみ隠した空」という
意味になるそうです。
「空」は当然高い山の事で剣山とか池田の高地を「そら」って言いますよね。
(徳島県民限定)
ですので天照大神(卑弥呼)がここに住んでいたことを隠したということを、伝えて
いるという事をおっしゃる方もいらっしゃいます。
ちなみに、この「葆光」(ほこう、ほうこう)とは「包まれた(あるいは隠された)
光(大切なもの)」という意味で、すぐれた知恵・才能を隠して表面にあらわさないこと
でもあるそうです。
出典は荘子「斉物論篇」

故 知 止 其 所 不 知 
至 矣 
孰 知 不 言 之 辯 
不 道 之 道 
若 有 能 知 
此 之 謂 天 府 
注 焉 而 不 滿 
酌 焉 而 不 竭 
而 不 知 其 所 由 來 
此 之 謂 葆 光 

故に知は其の知らざる所に止まれば、到れり。
孰(たれ)か不言の弁、不動の道を知らん。
若し能く知るもの有らば、此れを之れ、天府と謂う。
焉(これ)に注げども満たず、焉に酌めども竭(つ)きず。
而(しか)も其の由りて来たる所を知らず。
此れを之れ葆光(ほうこう)と謂う。

前置きが長くなりました(お〜い、まだ前置きかよぉ)。
その「葆光」が意外なところにありましたので、紹介いたしませう。
ふっふっふっふっふっ、ど〜だ怪しいだろう(笑)
「大悲殿」「葆光庵」ですぞ。
場所はここ、なんと徳島市蔵本町のど真ん中。


より大きな地図で 葆光庵 を表示

写真のまん中辺りをちょっとぼかしてあるのは変なオッサンが写ってたからです(笑)

さて、この「葆光庵」さらに怪しい事には(笑)弘法大師に縁起を辿ると言う事なのです。
確かに蔵本近辺では火伏にご利益がある事で有名なようで、戦時中の徳島大空襲の時も
焼けずに残ったという程の所です。
元亀天正(1573年〜1592年)以前より伝承されたって言うのは、弘法大師空海とは時代が
違いすぎますけど、その頃の記録が残ってたって事かもしれません。
それにしても弘法大師空海の火伏の秘法はちょっと珍しくないですか。
井戸を掘ったとか、溜め池を作ったとか、雨を降らせたとか、水に関係のある伝説は
たくさんありますが、火についてはあまり聞いた事がありません。
さ〜て、ここにも「葆光」があったのでしょうか。
ここの「葆光」は何だったのでしょうか。
十一面観世音菩薩は何も語らず、オヤジは車が止められずにこの近辺を10往復くらい
する始末。
下手したら、ここいらの不審者情報に挙げられるかもしれないとう危機を乗り越えて
参りました。
あるいは明日、あさってくらいの徳島新聞に掲載されるかもしれません。
ワタクシに光は訪れるのか?

12 件のコメント:

  1. ぐ~たらさん、面白い♪グットタイミングで、この記事を読みました^^悲願寺に行けば考えが変わりますよ。と言われてたんです^^;以前から気になっていたお寺でしたが、このことは知りませんでした。この記事を読んだお蔭で、考えかたは変わりません。とお返事しておきました(笑)

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    1. to 愛姫さん
      悲願寺が重要な場所である事は間違いないんですよぉ。
      ただ、前から書いてるように、皆さんアプローチがそれぞれ
      違いますので、そこが面白い所です(笑)
      いろんな意見の中で共通する所に何かが隠れているんでしょう。

      すっげえ抽象的な文で逃げた感が強いですが(笑)

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  2. ぐ~たらさん、いつも本当にありがとうございます。いろいろな見方があるからこそ、いろんなことがわかる。きっと、みんな大切なお役目があるのだと思います。そんなに簡単に全ての謎がわかるはずがありませんよね。なんてったって、1300年。いや、本当はもっともっと何千年も昔から続いていることですから。。。。

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    1. to 愛姫さん
      話はちがいますが(笑)
      時代の区分で縄文時代とか弥生時代とか言いますが、あんな乱暴な分け方無いですよねぇ。
      人の営みは連綿と続き、ここからここまでが何時代なんて言うのは非常におこがましいような気がします。
      その中のちょっとの間だけいっしょに生きてるんですからね。
      意見が違うのもご愛嬌ということで(笑)

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  3. ぐーたらさん、本当にその通りですね。〇〇時代というのも、何かを象徴としたいためなのかもと思ってしまいます。
    先日、神社でオオゲツヒメと倭国創生という本を買って帰りました。本の内容もとっても役にたったのですが、それ以上に最後に書かれてあった言葉がとても印象に残りました。
    姫のことはさておき、著者の方の本文最後の言葉が、私の伝えたいことと同じだったこと。それが何よりもうれしいことでした。オオゲツヒメの中に閉じ込められたものは、その姿は見せなくても、その意味は伝わっていたのだと、そしてそれが今、この時代に少しづつ表に現れ始めたことが、本当にうれしかったです。

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    1. to 愛姫さん
      林先生の本ですね。すえドンさんがつくってますよ。
      ボクはまだ買ってないんですが、興味深い本ですね(笑)
      確かに最近何かが表に出てき始めてるような気がします。

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  4. 「オオゲツヒメと倭国創生」♪
    もう紀伊國屋書店や宮脇書店には置かれていると思います♪
    ぜひ買って下さいネ♪
    明日から栃木へ「忌部」を追っかけて行って来ます!!
    (●^o^●)♪

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  5. え~!!すえドンさんがつくられたのですか~!すごいすごい!あの中に書かれてあったことの中に、ものすご~く興味深いことがありました。すえドンさん、質問いいでしょうか~。(すみません。こちらでお尋ねして。。。)

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  6. いえいえ・・・勘違いしないでくださいネ(@_@;)!!
    私の仕事は印刷関係で、林博章先生の出版のお手伝いをしているだけです・・・。
    お手伝いをしながら・・・勉強させていただいております(*^_^*)♪

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  7. すえドンさん、だめですよ謙遜しても。
    愛姫さん、林先生の著作の写真はほとんどすえドンさんが撮ってるんですからね。
    で、まさかと思いますけど、こちらのブログはご存知ですよね。
    http://sueyasumas.exblog.jp/

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  8. 林先生の本の写真は、ほぼ全部(99%)林先生自身が撮っています♪
    私の写真はほんの少しなんですヨ!!
    その写真の記録は膨大な量なんです!!
    地図は原稿をもとに、私が描いております(●^o^●)♪
    ちなみに「麻」の写真は、許可をもらって使わせていただいております!!
    明日の夜から栃木へ行って、しっかりと「麻」の写真を撮ってきます♪
    (*^^)v

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  9. ぐ~たらさん、知ってますよ^^すえどんさんのブログ♫ それに先日、すえどんさんが、私のブログにコメントを入れて下さったんですよ~♪
    すえドンさん、そんなご謙遜を。。。
    写真、どれもとってもよかったですよ~。

    「麻」の写真ですか^^
    なんだか、「麻、麻」と書かれると、私の名前を呼ばれているようです^^;

    私の名前は 「麻で輝く」です(笑)

    ご報告楽しみにしていま~す!行ってらっしゃい♪
    (もう行ってますね^^;)

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