2010年10月16日土曜日

鳴門市 恵比寿神社と鬼骨寺

天気もいいので、鳴門方面を回ってきました。
受け狙いと思われそうな所ばっかしで、ちょっと恥ずかしいかも。
まずは、鳴門市のホームページにも載ってるパワースポット、恵比寿神社の神依岩です。
妙見山の麓、(旧)鳥居記念館を見上げる場所にあります。
場所はここ

大きな地図で見る

駐車場がないんですよね、ここ。ちょっと困ります。
もちろん御参拝はきちんとさせていただいてます。
で、上の写真の「神依岩」を。
看板の説明によれば
放射能が飛びかっているそうです.......
で、病気がちの人にご利益があり家内安全、無病息災......
と、「考古学者」の教授が申されていたそうです。
放射能ってすごいんですね。
ふつうに◯◯の御神体とつたえられる、云々って書けばいいのにって思いませんか?
で、この間を通ればご利益があるそうです。
人が通れば、こんな感じですね。

ここへ来ただけじゃ、ちょっと物足りなかったので少し走って北灘町の
「鬼骨寺」へ行ってきました。
徳島県鳴門市北灘町折野字屋敷です。
場所はここ


ここの地名「折野」は「鬼野」が転じたそうです。
ちょっと迷いながら到着。

すごいですねえ、「鬼骨寺」ですよ。
めったやたらとこんな名前のお寺ありませんよね。
門の瓦にも鬼が...
他のHPからの転載ですが


阿州東海山宝持院鬼骨記

阿波讃岐二州の堺より遠からず一区の密場有り。
いずくんぞ曰く鬼骨寺と。寺の僧相伝ふるところの本名は東海山薬師寺。
我が弘法大師の陳跡に及びしがいずくんぞ其の新刻の薬師如来の霊像存せんや。
蓋し鬼骨の号中葉(の頃)源空上人浄土専念の宗を弘め盛んにするに於いて也。
建永二年の春滴(言偏の字)される讃州路に二鬼とそれを将(ひき)いる父母
上人の船に詣りて延壽寺の術を問う。
上人無量を念ずる術を教う。
四鬼感悟し共に、棲む所の巖袖に身を投じ滅す。
上人瑞雲の起こるを看ゆ。
徒弟を遣わし遺骸を収して此処に葬す。
阿波国司小笠原氏義秋蘭若を修立の為水田若干を割き香火を賑し以て四鬼を薦する也。
此より浴呼を鬼骨寺とすと言うなり。


このあたりの昔話からも見てみると、要は

この辺りに四人(四匹?)の鬼が住んでいて長生きしたいと願っていた。
ある時、法然上人(上の鬼骨記では源空上人)の船が沖合を通りかかった時、山の上から船へ飛び乗り
長生きできるようにしてくれと頼んだ。
法然上人(源空上人)は
「お前たちがこの世でしてきた悪いことを謝るなら成仏し、仏になって極楽浄土で
永遠に生きる事ができるぞ」
と言った事を聞いた鬼たちは、今までの罪を悔いて、山から海へ飛びこんで死んでしまった。
鬼たちの後世を弔うために建てた寺が鬼骨寺だということです。

上の写真の碑にも、そんな話が刻んでありましたが、何かやりきれない話ですよね。
ちなみに「ムー」によると、このお寺には鬼のミイラが奉納されているそうです。
鬼の骨が残ってるというのは、どこかで見た憶えがあるんですが。

で、後は「釜揚げうどん一匠」でうどんを食べて帰りましたとさ。
めでたしめでたし。
どっとはらい。





11 件のコメント:

  1. 電話番のフー2010年10月18日 11:22

    鬼がかわいそうだと思うんですけど・・・・

    でも鳴門にこんなところがあったのですね?
    私も行ってみたいと思います♪

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  2. to 電話番のフー さん
    >鬼がかわいそうだと思うんですけど・・・・
    ほんとに鬼が哀れです。後味の悪い話ですね。
    法然(源空)上人なら、ちゃんと鬼を救ってあげなくちゃだめですよねぇ。
    このお寺には四鬼が自らを滅した時の図が残ってるんですが
    それがまた、言えないくらい哀れな図なんです。
    もし行ったならぜひ見せてもらってください。
    わたくしも現物は見た事がないのです(写真だけ)

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  3. みーちゃんママのママ2011年1月13日 22:12

    先日、初めて鳴門の恵比寿神社に行きました。それで、(恵比寿神社鳴門)で検索すると、ぐーたらさんの日記が、一番に出てきたので、見せててただきました。今、いろんな所のパワースポットが紹介されブームになっていますが、鳴門にもこんなすごい所があるなんてびっくりです。
    私がしているブログにもぐーたらさんの日記を紹介したいの
    ですが、よろしいでしょうか?
    また、私も一度行ってみたいと思います。
    広島風お好み焼きどんどんで、検索していただくとブログが出てきます。よろしくお願いします。

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  4. to みーちゃんママのママ さん
    こんばんは、はじめまして。
    徳島県内には面白い所がいっぱいですよ。
    少しでも紹介できればとブログをやってます。
    こんなブログでよろしければいくらでも書いてください(笑)
    「広島風お好み焼きどんどん」さんですか、国道沿いにあるお店ですね。
    看板はよくお見かけして、憶えてます。
    まだ、寄らせてもらったことはありませんが、お好み焼きは大好きなんで
    機会があれば入らせていただきます。

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  5. みーちゃんママのママ2011年1月14日 9:08

    おはようございます。
    早速お返事いただきましてありがとうございます。
    ぐーたらさんの他のブログも見させていただきましたが、すごくお勉強されていてびっくりしました。徳島大好きなのですね。私も、とっても住みやすいし、食べ物もおいしいので、満足しています。これからも、いろんな所紹介してくださいね。
    またこちらに、お越しの節は、お立ち寄り下さいませ。

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  6. to みーちゃんママのママ さん
    あらら、お返事遅くなってすいません。
    みーちゃんママのママ さんは県外からいらっしゃったのですか?
    ブログも見せていただきました。
    楽しそうなお店ですね。
    ぜひ、寄らせていただきます。

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  7. みーちゃんママのママ2011年1月15日 21:34

    こんばんわ 夕べお返事したつもりだったのですが、なぜか入っていませんでした。まだまだパソコンが、使いこなせなくて・・・
    私は、生まれも育ちも徳島です。徳島は、気候もいいし、食べ物もおいしいし、人柄もいい人が多いのでとっても、住みやすいなあって思っています。
    また、ぜひお立ち寄り下さいね。

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  8. to みーちゃんママのママ さん
    すいません。
    スパムチェッカーって言うコメントのチェック機能があって、たまに意味も無く引っかかってしまうときがあるんです。
    こりずに、またコメントしてください。
    寒くなりそうなので風邪など引かないように。

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  9. 鬼骨寺の鬼の骨の写真を近所の獣医に鑑定してもらったら、「ジュゴンの骨である可能性が高い」というコメントを得たという話を先ほど、awa-otoko'blog さんに寄せさせていただきました。なので、その件は、ここでは省略いたしまして、今回は、法然上人の描いた四鬼自決の掛け軸について、私見を述べたいと思います。この掛け軸、私も実物は拝観していなくて、ネット上に流出している写真を見ただけですが、その写真、ちょっと見ただけでも胸が苦しくなります。おそらく、実物は危険物レベルの放射能を発散していそうな気がします。実物を見せてくれと言う勇気が私には、ありません。掛け軸の絵の中にも掛け軸の絵があって、そこには阿弥陀如来と思われる仏像の絵が描いてあります。だから、なんだか、合わせ鏡を覗き込んでいるような気味の悪い構図になっていて、じっと見ていると、その絵の中に引きずり込まれてしまいそうです。法然上人が讃岐へ流されたのは、承元元年(1207年)です。後鳥羽上皇の熊野詣の留守中に院の女房たちを勝手に出家させたことで罪を得ました。法然は流罪で済まされましたが、お弟子が四人、死刑になっています。法然上人の胸の中は、上皇に対する怒り、弟子を殺された悲しみや自責の念で凄まじいことになっていたはずです。播州室津を出た護送船が鳴門に着いた。船から降り立った法然、まず、真っ先に何をなすべきか?殺された四人の弟子を供養するための法要を盛大に催さなければ気が済まない。しかし、刑死した者の法要を開催すれば、自分も死刑にされてしまう可能性がある。さて、どうすればいい?「ええい、この際、嘘も方便じゃ」ということなんですよ。「親鬼の極楽往生を願って、子鬼が四匹自決したので、その供養のための法要を執り行うから、今夜、ぜひ、寺に御参集いただきたい」とか何とか言って、村人を呼び集めたのだろう。上人が流罪になった経緯を聞き知っている人には、意味がわかったかもしれない。その時、一匹の大鬼と化していたのは、法然上人その人なのだから、その大鬼が「子鬼が四匹死んだから供養する」と鳴門に上陸するなり、突然言い出せば、「四匹の子鬼」とは、死刑になった四人のお弟子のことだと気がついて当然です。気がつかない鈍感な人には、気のついた人がこっそり耳打ちしたでしょう。鬼骨寺の掛け軸は、殉教者四人を弔うための法要で、位牌代わりに祭壇に掲げられたものです。私は、絵を見れば、その絵を描いた人の気持ちは、我が事のようにわかりますよ。その辺の事情は、絵の裏側に法然の願文が書いてあると思います。いつか、軸装を改めようとその絵を掛け軸から剥がした時、その裏書を見れば、私の言っていたことが本当だったということが証明されるでしょう。私の死んだ後になりそうですが、予言しときます。

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    1. 興味深い説をありがとうございます。
      子鬼が法然上人の弟子だったというのは、素晴らしく穿った考え方だと思います。
      あまりに凄惨な伝承に違和感を感じていたのは一人や二人ではなかったと思います。
      多分、正鵠を射ているのではないでしょうか。
      掛け軸の裏書きが公開されることは、これからもないと思いますが、ある意味その必要も無いのでは、と感じます。

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  10. 比較的、いい評価をいただきまして、ありがとうございます。こんな暴露記事みたいなことを書くと、大鬼に睨まれそうな気がして、書くべきか、書かざるべきか、少し迷ったのですが、結局、書いてしまいました。阿波の歴史に関しては、言挙げしない方が身のためのような気がして、自分だけの胸に秘めていることも多くありますが、また、ポロリと妙なことを口走ることがあるかもしれません。どうぞ、大目に見てやってください。

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