2010年11月3日水曜日

神山町 稲飯神社

前に「船盡神社」のことを書いた徳島矯正展と船盡比売神社と船盡神社
のとき「三柱の鳥居」ってちょっとだけ書きました。
で、神山町にはその「三柱の鳥居」があるというので見てきました。
徳島県名西郡神山町下分三ツ木の「稲飯神社」です。
地図はこれですが.......


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わかんないでしょ。
マークのあるのはホテルの場所で神社は川を渡った所にあります。

438号線を西に走ってて
こんな看板のある所を左に曲がってまっすぐです。
道は当然こんな感じです。細くて崖があるだけで、迷うようなところでは
ありませんが。
で、突き当たると神山スキーランドホテルがあります。
神社が分らなかったので、そこで尋ねてみました。
中にはこのような。

おおお、「日本超古代研究所」が!
そして「ソロモンの秘宝は阿波神山にある!」等の「地中 孝」氏の書籍が
新品で販売してました。
買えばよかった......
で、ご老人の方がいたので教えてもらったのですが、帰ってからみると
地中さんご本人だったのです。
いろいろ聞けばよかった......
(今日は反省ばっかり)
車はホテルの駐車場に置かせてもらってちょっとだけ歩くと
(車でも行けるって聞いてたけど信用しなかったんです....)
もちろん再建された物なので金属製です、土台もコンクリート。
にしても、国内に8つしかない三柱(みつばしら)の鳥居の一つではあります。
それで、「稲飯神社」なんですが、よく分りません。
徳島県神社誌には載っていません(そうだろうと思ってましたが)
地域的には十二社神社に合祀されたのかな、と思いますが、合祀前の神社について
下分村誌の十二社神社由緒を見ても書いてなーい。
別当寺である焼山寺の度々の火災で記録が全く失われているようです。
地中氏の著書から見ると

昭和の中期まで13戸が集落として残り、わずかな平地に段々畑を耕し、谷水を引
き入れた山田で稲作をして、完全な自給自足の営みが繰り返されていた。
これは3000年来の変わらぬ伝統であった。稲飯神社は集落の中心に祖先を祀ったと
考えられる神社跡と、大木の腐食した杜跡があるが明治初年に郷社、八幡神社に合社
されている。集落の上部、標高600mの丘陵尾根に「宇迦の大神」をまつる「ゆうがさん」
の小祠がある。縄文晩期の稲作発祥の地か?ウガヤ王朝発祥の地か?また、標高300mには
「横野神社」の跡地があるが共に合祀されて跡地のみ地積圖に記載されている。

とあります。
また著書を見てると、神社名は「稲飯神社(いないじんじゃ)」なんですが
祭祀を司る稲飯家の屋号は「稲飯(いずも)」というそうです。うーん。
結局、由緒とか、なんで「三柱(みつばしら)の鳥居」なのかが全く分りませんでした。

この地中氏、神山に「ウガヤ王朝」があったとの持論を展開していて。
この神社にも
神山 神代文字の碑とか
神山ウガヤ朝 三ツ木古代復元図 を掲示したりしています。
ち・な・み・に
ウガヤフキアエズ王朝っていうのは

『ウエツフミ』『竹内文献』『九鬼文書』などの古史古伝に記載されている
神武天皇以前の古代王朝で、ホオリ(火遠理命)の子ウガヤフキアエズ(鵜草葺不合命)
が開いた王朝とされる。 Wikipediaより



67代 春建日媛天皇天日嗣天皇
68代 天津日高日子宗像彦天皇天日嗣天皇
69代 神足別豊耡天皇天日嗣天皇
70代 神心伝物部建天皇天日嗣天皇(ニギハヤヒ?)
71代 天照国照日子百日臼杵天皇天日嗣天皇
72代 彦五瀬天皇天日嗣天皇(五瀬命)
73代 狭野尊天日嗣天皇(神武天皇) 
「上記(ウエツフミ)」によるウガヤ王朝の天皇系図
Wikipediaより


ということで、一般的には「上記(ウエツフミ)」「竹内文献」「九鬼文書」ともに
偽書と言われているようです。

無論、このことで「三柱(みつばしら)の鳥居」の出自を疑ってる訳じゃないんですよ。

ちなみに、ウガヤ王朝三千年祭に碑には「三木俊治」氏のお名前がありました。
元徳島市長の三木氏なんでしょうか?同姓同名の方がいらっしゃるのでしょうか?


おまけ
帰りは438号線から佐那河内へ出てきて、帰ろうとしてたら
一宮町の伏拝八幡神社の子供神輿を見かけました。
神輿廻しをしてたので、思わず撮ってしまいました。
ついでに先達の神旗です。


12 件のコメント:

  1. こんばんは~♪
    面白い場所に行って来たのですネ!!
    神山スキーランドへは、「剣山スーパー林道マップ」を作成中の1997年頃にちょこっと寄っただけです♪
    いろんな著書を販売しているのですネ!!
    地中氏の著書は読んでいて、その説も参考になっています!!
    今度、時間が出来たら神山スキーランドまで足を延ばしてみたいと思います♪
    情報をありがとうございます(*^^)v

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  2. to すえドン さん
    悲願寺へいこうかな、と思いつつ楽そうな方へ行ってしまいました(笑)
    でも、地中氏の「神山ウガヤ王朝説」は面白いですね。
    著書にも神代文字や「船盡神社」のことも出てきて興味深いです。
    で、地中氏も著書にあるような「エビス顔」ですね。

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  3. おおおおお、これは凄い!
    金属製だろうと、土台がコンクリートだろうと、
    この三柱の鳥居の存在感は驚きの一字だ。
    久し振りに京都は木島神社の三柱を見に行かねばと思わせてくれる。
    しかし、それに加えての「超古代研究所(?)」には参った。
    神山文字はどう見たってユダヤの流れにしか見えないし...
    今度四国へ渡った時には徳島も回れるんだろうか?

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  4. 私も地中氏の本はブックオフで見つけてGETしました。
    興味深いんですけれど、あの小説チックな書き方がねぇ。
    根拠を書かずに自説をどんどん小説調に書いていくんですが、読むとどうやら『上記』を拠り所としているらしいことだけは分かりました。

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  5. to 猫の兄弟 さん
    「日本超古代研究所」には確かに「参りました」(笑)
    三柱の鳥居も含めてインパクト強すぎますね。
    著書には神代文字が書かれた竹管なんて載ってるし。
    面白いです。

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  6. to のらねこ さん
    地中氏の本は図書館でちらっと覗いた事はありましたが
    「キワモノ」かなって感じで、その時は興味もありませんでした。
    今一度見直してみたら、なかなかの労作ですね。
    でも、おっしゃるように根拠はほとんど書かれてませんし
    後にもやもやが残る書き方ですね。
    で、『上記』ですか。うーん。

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  7. 日本超古代研究所!!(神山スキーランドホテル)
    道路にある看板を何度見ても、行く勇気が出ません。
    怪しい響きがわくわく感をもりあげてきます。
    グルジェフの秘密サークルのようなものかと妄想がつのる。

    中庭が「釣り堀」だそうですね(^ω^;)(;^ω^)

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  8. to カルロス さん
    自分はバカだから、こんな看板を見つけると体が勝手に向かってしまうんです。でもホテルの入口で入る勇気が出てこずに5分くらい立ちすくんでました(笑)
    名称はねぇ。
    これが「神山史跡研究会」とかなら、もうちょっと賑わってたでしょうか。
    (いやいや(笑))
    中庭は確かに「釣り堀」で、使わなくなったスキーリフトがいい味を出してました。
    夜な夜な「サンジェルマン伯爵」主催の舞踏会が開かれているそうです(笑)(笑)(笑)

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  9. 電話番のフー2010年11月5日 9:41

    ぐーたらさん、おはようございます。
    先日、古事記研究会の勉強に行ってきました。
    「スサノオがオオクニヌシをムコとして認め、イヅモを治めよ」と言ったところを勉強しました。
    その時に「宇迦の山の山本に・・・」って出てきたのですが、
    宇迦の大神と関係があるのでしょうか?
    古事記の注釈では、島根県の宇迦郡(かの漢字が違うかもです)のことと書いていましたが・・・

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  10. スサノオは・・・出雲にはいなかった・・・。
    (●^o^●)♪

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  11. to 電話番のフー さん
    みなさーん、フーさんが難しい質問をしていじめるんですよぉ。

    宇迦の大神って「宇迦之御魂神」のことをいってるんでしょうか。
    だったら「倉稲魂命」のことですよね。
    地神塔に必ず刻まれているお名前で「大宜都比売神」のことですよね
    (自分は、穀物の神様で「大宜都比売神」と解釈しています)
    で、上のコメントですえドンさんがおっしゃってますように
    >スサノオは・・・出雲にはいなかった・・・。
    出雲国風土記にも出てなかった(はず。うろ覚えでごめんなさい)
    ならば「宇迦の山の山本に」は「大宜都比売神の山の山本に」と読め
    「大宜都比売神」はどこの神様でしょうか?
    そうですね。
    これ以上書かなくてもいいですよね。

    すえドンさん、ありがとうございました。

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  12. 電話番のフー2010年11月5日 23:24

    ぐーたらさん、ありがとうございました。
    宇迦の山の山本ってどこ?って思っていたところに、
    ぐーたらさんのブログ・・・・
    私にとってすごくタイムリーで、
    目からうろこが・・・音が聞こえるほどに落ちました。

    すえドンさんも、ありがとうございました。
    徳島ってすごい!!
    全部、出てきます。

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