2012年5月13日日曜日

四国剣山千古の謎(下)

「四国剣山千古の謎(上)」からの続きと言う事で。

で、まあ読み進んで行くとですね。
「アーク」が剣山に隠されているかはちょっと置いといて、読み進んで行くとですね、引っかかるところがいくつも出てくる訳なんですよ。



例えば、前回の動画にも出てましたけど、高根三教氏はまず日本語がイロハ47文字なのに「イ・エ・ウ」の3文字が重複して50音となっている事に重大な意味があると言います。
単純に考えればワ行も「ゐゑ」があるし、「上代特殊仮名遣」の研究により奈良時代以前には濁音節を含めて88音節存在したことが分っております。
つまり今の50音図とは内容が違うってことなんです。

例えば「母には二度逢ひたれど父には一度も逢はず」という平安時代の「後奈良院御撰何曽」に出てくる「なぞなぞ」があります。
答えは「くちびる」なんです。
どういうことかというと、その頃は「母」を「fafa」もしくは「baba」あるいは「papa」と発音されていたからなんです。
「天草本平家物語」(1592)という、ポルトガルの宣教師が聞き書きした平家物語があるのですが、そこでは「平家物語」が「Feiqe Monogatari」と表記されています。
平仮名で書けば「ふぇいけ ものがたり」ですね。

さらに、現行の五十音図にあたる音図ができたのは、元禄の頃、真言宗の僧侶で国学者でもあった契沖(けいちゅう)が確立したと言われておりますし、前述したように、88音長から50音に絞られ内容等についても変遷の過程を経ておりますので、それが「イエスキリスト=50音」との関連と言われても、全くピンとこないんですが。

それで、これもまた前回の四国地図を見ていただくと、剣山が耳になっておりますが、その説明として

「耳」の英語は「Ear(イヤ)」であって、此の耳に相當する處は即ち剣山である。而かも此の剣山は徳島縣美馬郡祖谷村であるから其の發音は完全に一致する。


うーん、一応発音は一致しますよね。
でも「Ear」が「祖谷」ですか、何とも微妙じゃないですか。

また
即ち劔の山は、一名針の山とも呼ばれている。此の両者の同一なる事は、華道に使用する水盤の「劔山」と言うのは針の山である事実から見ても明白である。


などと書いていただいておりますが、ワタクシ寡聞にして剣山を「針の山」と呼ばれていたとは存じ上げません。
頂上だって平らだし、何よりも「剣山」「石立山」「鶴亀山」などと呼ばれるようになったその前は「太郎山」とか「太郎笈」って呼ばれてたんですから「針の山」はいかにもおかしいなって思いますが、いかがでしょうか。

細かい事で揚げ足を取ってばかりで、忸怩たるものがありますが、こんな感じで突っ込みどころが満載なもんで、皆様も一度目を通していただけますでしょうか。

で、本題の「アーク」なんですが
『新約聖書』「黙示録」と『古事記』を比較 研究した結果、剣山に「契約の櫃」が隠されているという結論に達したそうです。
それが、何度読み返してみても、主張がよく分からない(笑)
「黙示録」第四章にある神の栄光を示す四つの生き物の記述( 獅子、牛、人、鷲)と『古事記』国産み神話に、四国は「面四つあり」とする記述が対応するので、ここに隠されているのだ、との主張のようですが、説明が飛躍しまくってて、ねえ。
「〜と言う事になる」などの記述が多いんですが、うーん。

中には面白い事も書いてあるんですが、それが
「神楽は発音を禁止して行なうので『黙示』を明示する」だから「黙示録」につながる
って一緒に書かれても「はい、そうですか」とは言いにくいじゃないですか。




と、書いていこうとしてたのですが、ちょっと資料が足らなくて中断させて下さい。
もうちょっといろいろ書いてから

こうゆう本も紹介しようかなと思ってたのです。

この本Amazonにも無いし、県立図書館にもないのですが
いわゆる剣山伝承のひとつ「モノユフ石」についてもある程度調べてあるし
「入らずの行場」についても書いてある面白い本なんですが、結局結論は出してないし
中途半端なんで、参考程度です。

目次の一部です。
この記事も中途半端でホントにごめんなさい、いろいろ考えるところもあり
も一回改めて出直しますので、今回はここらでご容赦を。

15 件のコメント:

  1. 管理人様
    はじめまして。徳島県阿波市土成町の真言宗寺院・千光院の松嶌と申します。
    当院ではビワの葉を用いる民間療法「無憂扇温圧」を普及しており、そのウェブサイトを開設しております。
    そのサイトの「リンク」ページに徳島の古代史研究に関するサイトとブログを集めてご紹介したく企画した次第です。
    地元に住み、弘法大師の弟子を自任しながら郷土の歴史にまるで盲目であったことが恥ずかしく、まさに岩利大閑氏のいわれる通り愚かな土民として先人に申し訳なく思っています。
    微力ながらできることを考えて、まずは当山のサイト上で貴サイトを含め、以下の団体・個人の方々のサイトとブログを順不同にて列記してみました:

    ○阿波古事記研究会 古事記・国産みの舞台としての阿波研究報告
    ○阿波歴史民族研究会 農業や先端技術を招来した忌部を手掛かりに探究
    ○ブログ「空と風」 神々が生きた足跡を文献と照合しながら実地的に検証
    ○ブログ「ぐーたら気延日記」 美しい写真記録と古文書の発掘・翻訳が充実
    ○ブログ「すえドンのフォト日記」 阿波忌部の世界を臨場感たっぷりの写真で巡る
    ○阿波古代史と日本のルーツ研究会 facebook による阿波史発掘プロジェクト

    いずれは当方でも“隠された”阿波古代史についてご紹介したいと考えておりますが、今は私自身が貴サイトをはじめこれらのサイト様や本を通じて勉強を始めさせていただいたばかりです。

    もしリンクに支障があるようでしたら残念ですが削除させていただきます。
    お手数をおかけして恐縮ですがご一報賜りたくお願い申し上げます。

    これからも貴サイトの愛読者として開かせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
    敬具合掌
    神通山千光院
    松嶌 徹

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    1. to 千光院 様
      はじめまして。
      こんなブログでよければ、なんぼでもリンクして下さい。
      ただ、他のサイトと比べるとタイトルからしてふざけてるようで
      ちょっとお恥ずかしく存じ上げます(笑)

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    2. ご快諾いただきありがとうございます。
      このタイトルのけだるさと内容の充実ぶりの大きなギャップがまた魅力のひとつです。
      これからも楽しみにしております。
      千光院

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  2. 最近は 国歌「君が代もヘブライ語だ」ってな説もありましたなぁ
    個人的にはアークはともかく ユダヤ系の血ってのはアリかなって思いますが・・・

    ところで安徳天皇のお刀は どこ?
    そもそも 安徳天皇はホントに登山したんだろうか?
    ってことで、剣山の由来は・・・
    針の山→華道の道具の剣山(ケンザン)→山の名前=剣山 だったりして

    おバカな連想でしたorz

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    1. to たろさん
      >ところで安徳天皇のお刀は どこ?
      一応、宝蔵石の下ってことになってますけど。
      で、宝蔵石の前で「ご宝剱加持」が行なわれるということです。
      そゆことで「太郎笈」から「剣山」に変わったと。
      ついでに安徳天皇がなぜ剣山くんだりまで来たかというと
      天皇を守る為の忌部一族を頼って来たという説もあります。
      また、池田には安徳天皇を追って来た建礼門院の墓もありますし。
      案外来てたような気もします。
      ひょっとしたら通っただけかも知れませんけどね。

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  3. いやぁ ヘンな書き方しちゃいました・・・

    安徳天皇のお刀ですが 伝承ではおっしゃる通り
    今は 岩の下にはお刀はナイってのが定説かと思ってましたが?
      
    アラシのつもりは無いんですが、なんかアラシっぽくなって
    コメ自重しま~

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    1. to たろさん
      いやいや、こちらこそごめんなさい。
      最近、ホントに仕事でパニックでなかなかなんですよ(何が)。
      多分、誰も宝蔵石の下に宝剣があるとは思ってないっしょ。
      だって、宝剣って言ったら「天叢雲剣」のことですからね。
      あった(過去形)としたら「◯◯◯跡」でしょう。
      (いや、これは書けんわ←引きじゃないよ)

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  4. >50音となっている事に重大な意味があると言います。
    わたしも小さな脳で、考えていますが、?ですね。
    「ファファ」の「ァ」、小文字を添える言葉は奈良時代にも推察されていますが、
    それにしても50音とは、気になりますねぇ。
    空海様にお話がきければ、きっと教えてくださるのでしょうねぇ。


    そして、ミトコンドリアDNAやY染色体の実質調査が出来れば!
    またトンデモ的な、でも、リアルな夢のあるお話も可能なのでしょうか。

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  5. to babymama さん
    50音も面白いし、いろは歌は空海作の説もあって面白いですね。
    アメツチの詞(うた)は知ってますか?(失礼ですね)
    また、ホツマツタエに出てくるイザナギ、イザナミの歌った48文字のうたを
    「天地の歌」と書いて「アワのうた」と読みます。
    いやあ面白いですね。

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  6. グータラさん、こんばんわ。日の光といいます。
    高根さんで検索していたら、グータラさんの過去記事があったので投稿させていただきます。
    この小冊子、ずっと昔に私も入手してたのですが、高根さんのお弟子さんの栗嶋さんという方が
    最近、本を出版されました。ソロモンの秘宝、で検索するとamazonで売ってます。
    この本を読んでから、難解というか話の飛躍が多いので、高根さんの小冊子をもう一度読み直してから、再読読んでみると面白かったです。よろしければ是非。facebookでスエドンさんとお友達になりました。(^-^)

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  7. あ、書き忘れが。上代かな遣いの88音と、四国88箇所は、謎解きのカギが隠されているような気がしました。

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    1. 情報ありがとうございます、amazonで検索してみました。
      評価記事が面白いですね(笑)
      ぜひ読んでみたいと思います。
      ただ、高根さんの本は理由を書かないで、結果だけを書いてるような帰来があるので(笑)
      栗嶋さんの本は期待しています。

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    2. 香川です。ぐうたらさん、いつもお世話になっています。栗島さんの本は読んだら頭痛がするくらいわかりませんよ。高根先生もわかりにくいですが、私がシュネラーに連載して人気投票ナンバー1になったものは、アホ(私)でもわかるように書いています。2015年12月ヒカルランドから出版されますので、一読してみてください。それにしても、世界中のユダヤ人が「剣山にある」といってるのですから、いいじゃありませんか。なにも地元の活性に使えるものにあらさがしをしなくても。日本人の悪い癖です。自虐!よくないです。高根先生は本物ですよ。半生をかけて家をつぶしてやった功績で、ちゃんと弟子が天皇家から褒賞をもらってるのですから。みんな適当で飯の種で大きくなってるじゃないですか。出雲大社とかね。そうすりゃいいのですよ。

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    3. 香川先生コメントありがとうございます。このあと栗島さんの本も読んでみました。
      仰るようにさらに難解でした(笑)
      ところで「シュネラー」はどこで買えますか?
      やっぱりamazonですかね。

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    4. シュネラーは検査センターがくばる医学雑誌で非売品ですが、12月に出版するヒカルランドの本はシュネラーを修正加筆して出しますので、もうしばらくお待ちくださいね。

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