2010年7月5日月曜日

ご回答いたします

やまかぜ さんからコメント欄にご質問をいただきました。
コメントで返事しようと思ったのですが、長くなりそうなので
本文で回答してみます。

不躾ですがご質問を引用します。
>松永さんという方が『麻殖郡風土記-阿波国風土記 巻之一』という本を出版されて
>います。県立図書館に所蔵されていますが、この資料とはまた違うものでしょうか。

回答 わかりません

すいません。うそです、嘘です、冗談ですううう。

えーと、ほぼ同じ物だと考えてもらっていいと思います。
出版は松永さんになってますが著者は同じ久富憲明ですね。
徳島県立図書館の郷土資料の棚に並んでます。ちょろっとしか覗いてないので
どの程度一致してるのかは検証できてませんが。
単純には明治2年の明治政府発の「修史の詔」に呼応する形で阿波国風土記編纂事業が
開始されますが、明治5年の廃藩により事業は中断されます。
その過程で作成されたのが『麻殖郡風土記-阿波国風土記 巻之一』であり、この度
公開した「阿波國続風土記」一巻目はその草稿というか下書きのような物だと思います。

同様に「阿波国風土記編輯御用掛」の手による資料として
多田直清「村邑見聞言上記」
後藤尚豊「阿波国名東郡郷名略考」
松浦長年「阿波国後風土記起稿」などがあります。
また、「後藤家文書」のうち後藤尚豊の手による物の中に風土記編纂についての
記載が見られます。
「ぐーたら」が、ケチくさく隠していた資料に「後藤家文書から見た阿波国風土記の特徴」
というのがあります。「鳴門史学」の中のどっかにありました。
ちなみにこんなのです。
相当詳しい資料ですが、「在村国学者・儒学者の阿波古代史研究についての史学的研究」
まで言及しているのに「阿波國風土記編輯雜纂」現物について入手したのかしてないのか
内容についての記載が少ししかないのがおしい!(おっと何様)
ちょっと脇道にそれましたが、この「後藤家文書」がまた面白い!
「阿波国続風土記」の公開作業が終わったら、少し書いてみようかなと思います。

やまかぜ さんこんな回答でいかがでしょうか?
え?ほとんど脇道?これは失礼いたしました。

2 件のコメント:

  1. ぐーたら さま
    突然の質問にもかかわらず、早速回答ありがとうございました。「麻殖郡風土記」も、筑波大学図書館の写本をもとに釈文を加えているので、全く同じ資料かと思ってしまいました。ありがとうございました。

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  2. to やまかぜ さん
    もっとすっきりした回答ができればいいんですが
    わたくしめも未だ素人同然ですので、いろいろと資料など
    漁ってる途中です。
    何か面白い事があればぜひ教えてください。

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