2012年10月21日日曜日

吉野川市山川町 淤騰夜末神社

一日家の用事で忙しくて、書く気分じゃなかったんですが、明日からまた仕事がてんこもりなんで、書けるうちにと思い立ちまして、資料等揃っておりませんが、とりあえずという感じでございます。
吉野川市山川町祇園に鎮座いたします、忌部七社の一。
淤騰夜末神社、「おどやまじんじゃ」と読みます。
以前すえドンさんも書かれてましたが、あまりにも知られてないようなので、もう一度って感じで書きませう。

場所はここ。

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老人ホーム美山苑のすぐとなり。
速須佐之男命 櫛稲田姫命 だそうですが、徳島県神社誌には記載が無く、山川町史を
見ようと思いながら図書館に行く間が無くて(涙)。

淤騰夜末(おどやま)とは聞き慣れないでしょうが古事記に出てきます
イザナギが軻遇突智を切り殺した時、カグツチの体から生まれた山津見八神の
一でございます。
古事記の件の行を出しますれば

次集御刀之手上血 自手俣漏出 所成神名訓漏云久伎 闇淤加美神淤以下三字以音下效此 次闇御津羽神
 上件自石拆神以下 闇御津羽神以前 并八神者 因御刀所生之神者也
 所殺迦具土神之於頭所成神名 正鹿山上津見神 次於胸所成神名 淤縢山津見神淤縢二字以音 次於腹所成神名 奧山上津見神 次於陰所成神名 闇山津見神 次於左手所成神名 志藝山津見神志藝二字以音 次於右手所成神名 羽山津見神 次於左足所成神名 原山津見神次於右足所成神名 戸山津見神自正鹿山津見神至戸山津見神并八神 故 所斬之刀名 謂天之尾羽張 亦名謂伊都之尾羽張伊都二字以音


つぎに御剣の柄にたまった血が、指の間から漏れ出たなかから生まれた神の名は闇淤加美神(クラオカミ)、つぎに闇御津羽神(クラミツハ)である。
 以上の石拆神から闇御津羽神まであわせて八柱の神は御剣によって生まれた神である。
 また殺されたヒノカグツチの頭から生まれた神の名は正鹿山津美神(マサカヤマツミ)である。
 つぎに胸に生まれた神の名は淤縢山津美神(オドヤマツミ)である。
 つぎに腹に生まれた神の名は奥山津美神(オクヤマツミ)である。
 つぎに陰部に生まれた神の名は闇山津美神(クラヤマツミ)である。
 つぎに左の手に生まれた神の名は志芸山津美神(シギヤマツミ)である。
 つぎに右の手に生まれた神の名は羽山津美神(ハヤマツミ)である。
 つぎに左の足に生まれた神の名は原山津美神(ハラヤマツミ)である。
 つぎに右の足に生まれた神の名は戸山津美神(トヤマツミ)である。
 そしてイザナキがお斬りになった剣の名は天之尾羽張(アメノヲハバリ)といい、またの名は伊都之尾羽張(イツノヲハバリ)という。

(こじんまりした感じですね)

ワタクシも「淤騰山」「淤縢山津美」を冠する神社が他に無いか調べてみたんですが
「淤縢山津見神」を祀る神社は多く見受けられますが、「淤騰」と名のつく神社は
ここ以外に見つけられませんでした。
あるいは阿波に一社のみかもしれません。

(山川町「祇園」です)

それにしても今日は暑かったです。庭のスダチが黄色くなりかけて
もう穫らなくちゃならないので、頑張ったんですが。
1時間くらいかけてバケツに4杯くらい収穫しました。
腰だけじゃなく、肩にもキソウな予感(涙)

10 件のコメント:

  1. いやあ、ないでしょう、オドヤマツミさまをお祀りしているところなんて。
    ずっと守ってこられた地元の人々を改めて尊敬します。
    神社にご利益信仰で行く人は、ヤマツミ・ブラザーズをいったい何の神様にしますかねえ。

    村雲さんの本拠(?)、山川町もおそるべき地ですね。

    ちなみに、私は御所の「右近橘」はスダチに違いないと考えています。「左近梅」とともに薬でもあった健康食材でしょう。その木を庭に植えているぐーたらさんもタダモノではありません。
    (ウチのスダチは毎年アゲハの養殖所になって、ちっとも育ちません…)

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    1. でしょ〜。WEBでざっと調べてみても淤縢山津美神を御祭神としてるのは
      門司の羽山神社くらいしか見当たりませんでした。
      ただ、大山津見神に隠れてるところがあるかもしれませんね。

      ちなみに、家にはあと、キンカンと橙を植えてます。
      (柑橘類ばっかり(笑))

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  2. この神社の下の施設は、仕事でよく訪れます♪
    一度、お祭りの日にあたり、中に入らせてもらいました(^O^)♪
    南側の大神宮山・・・中学生の時・・・なんとサッカー部でして(^_^;)
    毎日のように山川中学校から大神宮山の山頂まで走って来ていました♪
    おかげで「徳島駅伝」にスカウトされた・・・と自分では思っている・・・くらい長距離に強くなりました♪
    今では・・・短距離で・・・息があがっていますが・・・。
    ( ̄▽ ̄)♪

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    1. トライアルで鍛えた体力があるじゃないですか、少なくともボクよりは(笑)
      長い間は知ってないので、もう走り方を忘れてしまいました(笑)

      それにしても「大神宮山」って凄い名前ですね。

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  3. 私もお盆に市場町に墓参りに行った時、淤騰夜末神社に行きました。
    麻殖郡風土記に美山苑の前の山が"天孫降臨の地"と書いてあったので、近所の人に登り口を
    教えてもらいついでに登ってみると天照皇大神宮なる神社がありましたが、あまり趣のある神社では、ありませんでした・・・
    話は変わりますが、歴史とは関係ありませんが「安房マネー」と言う地域通貨が全国で一番成功してるそうです。http://awamoney.net/

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    1. ほほぉ、お墓が市場ですか。
      うちも移転前は市場にお墓がありました。
      親は、その昔は学駅で降りて、善入寺島を突っ切って対岸に渡ってた
      って言ってましたが。

      淤騰夜末神社ももう少し・・・ねぇ。

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  4. 川島町"学"は宇遅能和紀郎子(うじのわきいらつこ)が
    百済から来朝した阿直岐・王仁を師に典籍を"学んだ"所
    で王子神社に宇遅能和紀郎子が祀られてると笹田孝至氏が
    講座で話していた様な・・・(うろ覚え)
    "学"から北へ行くと奈良坂を通って難波に出ます。
    途中の若宮神社(市場町)にも宇遅能和紀郎子が祀られてます。

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    1. 市場も面白いですね。犬墓の「伊笠神社」もまだ行けてないし。
      若宮神社は一度行ってみましたけど、途中で迷って行き着きませんでした。
      なんででしょう?

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    2. 市場商工会の近くに石段がありますが、市場図書館から公園を抜けたら若宮皇大神社です♪

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    3. ありがとうございます。
      もう一度チャレンジ(笑)ですね。

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