2011年7月13日水曜日

オフナトはん(4)

だいぶ「オフナトはん」が出揃ってきました。
前回までに出たような所をマップに記してみましたがいかがでしょうか。

もちろんシルシをつけた場所はいいかげんです(うわぁ、そんなこと言ってるよ)
それと実際にはもっと多くの「オフナトはん」が存在するのですが、書ききれてません。
また、「オフナトはん」と呼ばれていない「オフナトはん」があることも確かです。
シルシをつけた所に規則性は見られません。
多分、県下全域に鎮座しているからでしょう。
ただ、書いておきたいのは、神山町に集中して存在しているのと、もう一箇所
(旧)上那賀町に大量に鎮座ましましていることです。
上那賀町史より引用します。

おふなたさん
岐神(ふなどのかみ)と言い、船戸神・来名戸神などとよばれている。伊弉諾尊が
黄泉国から逃避の後、禊祓のとき投げ捨てた杖から化生した女の神様という。
足腰が不自由で一二人の子があり、田畑のすみ・石垣・大木の根元・庭先など、家から
近くで祀るのに便利な場所にオカマ(石づくりの小屋)、丸い小石を積む、など型の
ないのが普通である。川俣、蔭原正雄宅と水崎・光永武利宅にあるものは祠で祀っている。
祀る方法は正月に、オシメ・節木(雑木で直径3㎝・長さ7㎝の丸木二個を半割にし、
一本箸状の木をはさみ一荷とす)おせち料理を若葉に載せ、踊り魚(生きた魚)ととも
に黙って祀る。灯明は点灯後すぐ消す。この祀る日・場所・祀る方法は人、部落によって
異なっているが、黙って祀ることはどこも同じである。田ノ久保・臼ヶ谷部落には各戸で
祀っておりほとんどの部落にあることから上那賀町内に訳100神はあろうが忘れかけら
れた神様である。

こんなところ(?)に100神(柱)いらっしゃいました。
あと、こんな本にも形跡がございました。
中公文庫「阿波の狸の話」
202ページからの徳島市の部に
◯オフナタさん
 住吉島にある祠。俗に狸を祭ってあるという。この狸には十二人の子がある。
この神に供えてある物を食べると十二人の子が出来るという。

と、ありまして狸と混同されておりますが、当然「オフナトはん」ですね。
この祠、住吉島(福島)を相当探したんですが見つかりませんでした。


さらには「阿波の狸の話」には載ってませんが、徳島市の南佐古7番町・椎宮神社境内
に「お船戸大明神」がお祀りされております。
戦災までは佐古町矢三口の大麻街道の田宮川畔に鎮座していたが 戦災で住居を失い
今は 「祠銀座」に移転。若宮はお船戸さんの 13人の子供の一人である。
とのことです。
一応、上の立て看板の説明にありますように狸の祠とされておりますが
どう見ても「オフナトはん」でしょう。
看板にはありませんが「若宮大明神」が「お船戸大明神」の13人の子どもの
一人であるというのは穿ってますよね。

さて、ネタは出揃ったですかね。
あと、もう一回くらいでまとまるかな?ってところで今晩はおやすみなさい。

2 件のコメント:

  1. どうもね、12とか13って云う数字が気になるんですけど。
    13人目が特別だとして、若宮じゃ何だか変だし...
    もしかして化かされてる??
    ちょっと、手に負えません。
    何処へまとまるのか、実に楽しみです。

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  2. to 猫の兄弟 さん
    >12とか13って云う数字が気になるんですけど。
    気になりますね。
    でも、正直そのあたりは想像の域を超えませんので、苦しい所です。

    あ、まとまらないかもしれませんので(笑)
    いつものことですけど。

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