天石門別八倉比賣大神御本記(2)
をご覧ください。
なのですが、最初に重大な間違いを修正させていただきます。
此夜八百萬乃神々集爾集天嘘楽賜其神集志所者喜多志嶺止謂
この部分の「嘘楽」(かぐら)としておりましたが、「杉の小山の記」中の記載では
「口虎」(口編に虎)で「えらき」となっておりました。
該当ページを掲示します。傍線が該当部分です。
言い訳ですが「道は阿波より始まる」及び神社の由緒書きにも「嘘楽」とありましたので
考えもせず記載してしまいました。
最も重要な部分を検証もせず、そのまま記載してしまいお恥ずかしい次第です。
そしてもっと重要な事はこの一文字で意味が逆転してしまうかもしれない事です。
「杉の小山の記」の解説部分を記載いたします。
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「ゑらぎ」とは観喜咲の三字を恵良岐とよみ、咲栄楽を「ゑらぎ」といえり。
続日本記三十巻の詔に、黒紀、白記乃御酒倍恵良岐云云。
雄略(記)に歡喜盈懐ともあり。きたし峯は奥谷の土地。
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「えらぎ」「えらぐ」は「咲楽」とも書かれ、踊って楽しむ旨の言葉です。
古事記にも天照大神が天岩戸にお隠れになったときの段で天宇受売が岩戸
の前で踊ったときに、天照大神に
「益汝命而貴神坐。故、歡喜咲楽」と答えています。
「杉の小山の記」では「エラキ アソヒ」とふりがなが表示されています。
神社の看板にある由緒では「天照大神の葬儀執行の詳細な記録で」とあります。
「道は阿波より始まる」も同様です。
前段に
「永く爾莫用(なつかいそね)と賜りき。(高天原に還ってこの国に長く留まってはならない)」
との記載もあり、役目を終えて高天原にお帰りになるおめでたいことが、いわゆる人間界での
葬祭であるという解釈も当然成り立つでしょう。
が、ちょっと違和感を覚えてしまうのです。
天岩戸での宴の「エラキ」を引き合いに出して葬祭の模様とするのかな?と。
まあ、この件については結論は出ないかもしれませんが、もうちょっと考えてみます。
それで、この一文字については古事記の例もあるようなので「エラキ」とさせていただきます。
前々回の読み下し文は「エラキ」の文字がどうやっても出てこないのでカタカナ表記に修正いたします。
現代語訳の部分は意訳ですが「宴(うたげ)」といたします。
異論はあると思いますが、ご了承ください。
謹んで訂正いたします。
で、今回で「杉の小山の記」の注釈部分を載せていったん終わりにしようと思ってましたが、こんなの
が出てきてしまったので、もう一回くらい書いちゃいます。
なんで「懺悔の部屋(2)」にしなかったのか?
それは歴史の闇の中に沈んでいるのです(←バカですね)
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