2011年7月16日土曜日

オフナトはん(5)END

努力はしました、けど結局まとまりませんでした。
あ、これは最後に書こうと思ってた・・・
最初から繰り言ですぅ。

「オフナトはん」書いてきましたが、全県下に渡り存在し、道祖神であり塞の神
であり、ふなと神(岐神)であり衝立船戸の神であります。
またあるところでは狸とされてますし、もうなにがなんやらでございます。

でもいくつか分ったこともあります。
下の写真がオフナトはん(1)で出した神山の「おかまご」の写真です。
いわゆる古代祭祀に使われていたであろう磐座の様式のままと思われます。
中の丸石は玉、魂を表す、現在の神社でいうところの御神体でしょう。

市内某所にあるお社(祠)ですが古い祠が壊れ、新しい祠が作られてますが
元の御神体に当たる丸石が入らずに置かれています。
さて、では上の写真、神山の「おかまご」丸石が1個から300個まであると
書きましたが、その数に意味はあるのでしょうか?
御神体が300個もあるのでしょうか?
では御神体って何なのでしょうか?
あくまで個人的な考えではありますが、一つの丸石で祀られる御神体は一柱の神様
のことではないかと思われます。
どうしてそう思うのか?
下の写真は気延山某所にある荒神社裏の磐境ですが、今回「オフナトはん」を調べていて
これも「おかまご」ではないかと気付いたのです。
見ましたよね、サ◯◯◯クさん。
そしてその中には、全く同じ布袋様?の像が納められております。
いつの時か、神仏習合の影響を受け納められたのではないかと思いますが
言いたいのは、丸石一つは一柱の神様であると言うことです。
布袋様?の前は丸石か違う形の神像が納められていたのでしょう。
そして、ここにも同じような形で祀られています。
徳島市不動町にある天佐自能和気(あまのさじのわけ)神社です。
御祭神は神皇産霊尊、高皇産霊尊、日子刺肩別尊、意冨夜麻登玖邇阿禮比賣命

とされております、とんでもない神社ですが、その本殿裏にある末社がこれです。
これも、「おかまご」から石の祠となり丸石が神像となり布袋様?が祀られていると
考えられます。
もう一度書きます
磐座から石の祠となり木造の神社となりました、納められていた御神体は丸石から
何らかの石の神像となったものもあり、丸石のまま本殿に納められている神社も
多いと思われます、そして目に見えるところにあった丸石は石像となり、神仏習合
の影響を経て布袋様や大黒様の像を祀られるようになった。

布袋様?らしき像を祀ってある写真をもう一つ。
大黒様?を祀ってある写真も載せておきます。
意味は先ほど書いたように丸石からの変遷だと思います。
思うって書いたけど自信はちょっとだけあります。
じゃあ、神山の「おかまご」300柱の神様って?
もちろん日本には八百万の神様がいらっしゃいますので300柱の神様が一所に
いたって何の不思議もないでしょうが、それだけで説明はつきませんよね。
そして、共通する特徴、十二人の子どもがいる、手足の神様である。
全てについて、ある推測は出来ますが、あくまで想像の域は超えません。
なので、書くには苦しいのです。

で、オフナトはん(3)で書かなかったもう一つの特徴。
それは「塩分はいけないという」に続いて「なぜならばご神体は蛭(ひる)だから」。
との記載がありました。
御神体が蛭(ひる)の神様?
考えられませんよね、ただ「蛭」の文字がつく神様は多分ご存知でしょう。
神山には「その」神様の眷属ないし有縁の神々とされる「一族」が住んでいた・・・
というのは、ワタクシめの勝手な想像でございます。

最後に、この記事(1)を書き出してからすぐ近所でこんなのを見つけてしまいました
というか、前からあるのは知ってましたが、思いが及んでませんでした。
崩れかけてはいますが立派な「おかまご」です。
うちから歩いて1分、塞の神として分かれ道を守っていただいております。
導かれたというか、「はよ書け」と急かされたに相違ないでしょう。
にしては、何の結論も出てませんがね(笑)
その他の疑問については、また機会があれば書いてみます。
特に十二人の子どもについては、もうちょっと書きたいんです。


8 件のコメント:

  1. きよっさん2011年7月17日 6:02

    ぐーたらさん、おはようございます。m(_ _)m

    久しぶりの長編を楽しませて頂きました。
    内容をみると塞の神=蛭=蛭子=恵比寿(事代主神)を連想したのですが…。
    神山町に大国主命系の眷属や一族がいたというぐーたらさんの予想でしょうか? (勘違いしてたら言ってください。)
    まだまだ深く掘り下げるとのことで楽しみにしてます。

    話は変わりますが昨日、南庄町の法隆寺の元寺といわれる救世峰山薬師 (法各寺)に行ってきました。湧き水や滝?があり、涼しいひと時を過ごしてきました。湧き水好きのぐーたらさんも如何ですか? (遠まわしに調査の要求してみたり…ぐーたら的解釈が知りたいだけなんです。苦笑)

    それでは。

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  2. to きよっさん
    >塞の神=蛭=蛭子=恵比寿(事代主神)
    最初そう思ってたんですが、それだけでは説明がつかないので、ややこしい
    書き方になってしまいました。
    十二人の子どもについても密教系の関連や果てはイザナギ流まで思い当たる節
    が出てきてぐちゃぐちゃになりそうなので、今回はこの辺りでとどめました。

    話は変わりますが(笑)救世峰山薬師 (法各寺)は「来てます!」ねぇ。
    大分前に一度行ってきましたが、もちろん一度では足りません。
    資料もまだ揃ってませんのでリベンジですね(笑)

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  3. サクラサク48692011年7月17日 21:11

    ぐーたらさん、こんばんは。
    今日は阿波市の事代主神社と粟嶋神社、建布都神社に行ってきました。(漢字合ってるかな~(笑))

    気延山の神様を見せて頂いた時は「何で仏教?」と思いましたが、そういう理由だったのですね。
    12人の子供のこともまた機会があったら書いて下さいね。
    12ってキリスト教関係?と思うだけで、さっぱりわかりません。
    今日は神社巡りをしていても、おかまごさんや小さな祠に置かれている丸い石が気になりました。
    良い勉強になってます。ありがとうございます♪

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  4. to サクラサク4869 さん
    こんばんは、暑かったですね。
    >日は阿波市の事代主神社と粟嶋神社、建布都神社に行ってきました。
    いいとこばっかし行ってますね。
    「おかまご」は実際に◯◯神と呼ばれた一族が住んでいた証ではないかと思ってます。記事に書いたように、大きな物は神社となり、小さな物は末社の祠や「おかまご」のままで祀られたのではないでしょうか。
    そして、はっきりと墓であると判る物は古墳などの玄室として残っているのでしょう。
    そんな目で丸石なんかを見るとまた違った見方が出来ますよね。

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  5. 石の一つは一柱の神...
    良いですねえ。我国は本当に神の国だと思えます。
    でも、改めて徳島(阿波?)と云う土地は凄いなとも。
    2枚目の写真、コンクリートブロックの上にさりげなく、
    そんな祀り方がたまりません。最高!見に行きたいもんです。
    ただ、エベッサンなら未だしも、何故に布袋さん??
    娘さんが大変そうですが、12人の話はのんびりと待ってます。

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  6. 匿名のkaseijinです。自分のブログを作ろうとしたら、表示がわからなくなった、は、置いといてぇ。
    今日は神山へ行ってきました。たなばた云々て言うイベントの下見、じゃなくて昼見。(ブログ風ね)
    昼、そばを食いながら、店わかりますね、店に置いてあった「忌部古代」とかなんとか分厚い本をパラパラと。出典元の話は置いといて、オフナトが出てきたので、先日の船戸神社が関係ないかって思ったしだい。
    八幡神社のすぐ北に諏訪神社があって、平家物語に「平通盛が花園館に督戦に来た」との記述がある。弟の能登守は瀬戸内海を荒らしまくるんだけど。
    その時の港が、船戸神社付近だと面白いなと考えたわけね。この件よろぴく。

    利包のあれって、地蔵菩薩がメインで毘沙門天と不動明王が脇侍で彫られています。これで検索をかけると愛宕権現のお札に行き着いてしまった。その現物がどんなものか知らないし、勝軍地蔵ではないってのが弱点。欠落のため明治までしか読めない。すぐ上の岩風呂って、混浴だったんだってね。サウナだから子供はNG。

    救世峰山薬師法谷寺です。私の御先祖が眠っているところです。すぐ東側に採石場跡があります。以前「崖っぷち犬」で有名になったところですが、うちの墓が少々山の上でまさにその崖っぷちのすぐ横にあります。

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  7. 救世山峰薬師法谷寺です。

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    1. to 匿名さん
      今見たらボクも「法谷寺」を「法各寺」なんて間違ってました(笑)
      ブログ楽しみですねえ、できたらご訪問させていただいて
      好きな事書きまくりますので、ご招待ください(笑)

      は、さておき船戸神は一筋縄じゃいきません。
      本文にもあるように、ボクはある一族か、役職名だと思ってるんです。
      路の分かれ目で警護を司っていた役割のなにかだと。

      あと、混浴の岩風呂は行ってみたいですね(笑)

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