特に驚くような話でもありません。ふつーのブログと思ってください(他意はなし)
無尽山 荘厳院 地蔵寺といってもピンとこないでしょうが、四国八十八箇所の五番札所
地蔵寺といえば、分りやすいですかね。
場所はここ
より大きな地図で 地蔵寺 を表示
何をしにいったかと言いますと、五百羅漢を見に行ってきました。
あんまり知られてないと思いますが、五百羅漢があるんです。
六十六番雲辺寺の方が多分有名なんでしょうがあちらは石像、こちらは木像。
で、地蔵院の境内から奥へ奥へと入っていくと
こんな、いい雰囲気の参道がありまして
登っていくと「弥勒堂」「大師堂」「釈迦堂」の三つからなる羅漢堂があります。
弥勒堂前で拝観料200円を払います。
羅漢堂(五百羅漢)
本寺の北側にある。木造の羅漢は全国でも珍しい。安永4年(1775年)に実聞・実名という
兄弟の僧によって創建された。
高さ4丈の釈尊を中心に回廊にほぼ等身大の五百羅漢が安置され地元では「羅漢さん」の名
で親しまれている。
1915年(大正4年)の火災で焼失し、その後1922年(大正11年)に再建したのが現在の堂で、3度目の復興である。
だ、そうです。
ちなみに住所は「徳島県板野郡板野町羅漢」です。
いきなり弥勒菩薩がお出ましになります。
あとは失礼ながら順不動でお姿の紹介を。
と、いってもお名前が分らない(涙)
本当に等身大で、堂内がくらいので、ちょっとこわい。
彩色は、けっこうけばけばしいんです。
進めども進めどもラカンさんの大群。
あ、これは羅怙羅尊者(らごらそんじゃ)だ、これくらいは分るんですが。
眉の長いのが迦哩迦尊者(かりかそんじゃ)だろうと探してたけどみんな眉が長いのね。
胸毛みたいなのがこわい(笑
なんか、武器みたいなのを持ってるのでこわい。
写真は全員の分を撮りましたが、さすがに全部は載せられないので、このへんで。
いかんいかん、弘法大師空海像を忘れてはいけません。
ところで、空海の幼名は「佐伯真魚(さえき まお)」でありまして
日本書紀に出てくる、いわゆる佐伯部の末裔だそうです。
あ、讃岐の出身ですね。
Wikipediaでは佐伯部の説明として
『日本書紀』によれば、日本武尊が東征で捕虜にした蝦夷を初めは伊勢神宮に献じたが
昼夜の別なく騒いで神宮にも無礼を働くので、倭姫命によって朝廷に差し出され、次に
これを三諸山(三輪山)の山麓に住まわせたところ、今度は大神神社に無礼を働き里人
を脅かすので、「畿内に住むべからず」との景行天皇の命で、播磨・讃岐・伊予・安芸
阿波の5ヶ国に送られたのがその祖であるとの起源を伝えている。
前回の太龍寺縁起もそうですが、弘法大師空海、佐伯部の末裔として、絶対「何か」を
知っていたとしか思えないんですね。
そう考えると、話は飛躍しますが、東京の「麻布」おしゃれな町だそうですが
(行った事が無い。一度、原宿竹下通りに行って死にかけました。余談)
空海が824年に開基した麻布善福寺が地名の由来となっています。
麻布が降ってきたとの伝説もあるようですし、麻布と言えば阿波の古代史好きの人は
思わず反応してしまうでしょう。
いかんいかん、五百羅漢の話だけするつもりだったのに、思わず脇道に......
まあ、お遍路に来る方は納経帳ばかり気にしてないで、こんな所も覗いてみてね。
ぐーたらさん、こんにちは!
返信削除20年くらい前に1度行きました。
いろんな表情の羅漢様、知り合いの人に似ている人がいたりして知識がなくても楽しめるところですね。
空海さんは絶対何かを知っていますよね。
もっとはっきりくっきり残しておいて欲しかったな~
もどかしい!
今日、昼休みに本屋さんで司馬遼太郎さんの「空海の風景」という本を見つけました!!
返信削除もちろん購入しました(●^o^●)♪
「空海」に関する本は、最近特に気になっていて、いろいろと読んでいます!!
(●^o^●)♪
to サクラサク4869 さん
返信削除こんばんは。コメント遅くなりました。
五百羅漢は表情豊かで面白いですね。
ゆっくりしてたら1時間くらいすぐ経ってしまいそうです。
ご存知の通り、札所は必ず重要な神社の近くに建てられています。
別当寺でない場合も多々あります(大御和神社と観音寺とかね)
ご想像のように何かを意図して建てられたんでしょう。
知ってるなら言ってほしいですよね(笑)
to すえドン さん
返信削除「空海」はとっても気になりますね。
先の「舎心山太龍寺縁起」も弘法大師の全集には入ってませんでした。
高野山ではいまだに毎日、空海がいるとされている奥の院に二度の食事を運んでいるそうです。
ああ、面白いなあ。
前にすえドンさんが読んでた「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は読みました。
あと「三教指帰」は読みました。違った、目を通しました。
それと「秘蔵宝鑰」は見とこかなと思ってます。
あの「生まれ生まれ生まれ生まれて生のはじめに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し」って有名なのが載ってる文書です。
いやあ、実に興味深い羅漢様たちですねえ。
返信削除これはやっぱり是非ともお遍路の旅に出なければいけないって
お告げかなあ??
もう少し歳食ってから(いつまで生きてる?)にしたいなと
思ってはいるんだけど、何だか誘われるな。
こちらも負けずに羅漢シリーズを後ほど掲げておきます。
to 猫の兄弟 さん
返信削除そうです、お告げです(笑)
でも、余り深く考えずに、皆さん「区切り打ち」とか言って、何度もに分けて
回ってるようですよ。
学生でもない限り、一度に全部は回れんでしょう。
それに、観光バスで回ってる人たちみたいに、一日で何箇寺も回るのは
もったいないような気がします(マータイさんが出てきますよ)。